血液565人分足りず 台風で移動献血1週間中止で 台風後の協力呼びかけ 沖縄


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くもじ献血ルーム

 台風6号の影響で、県赤十字血液センターが7月31日から8月6日に予定していた移動献血が全て中止となった。7日間で見込んでいた565人分の血液が確保できなくなった。

 同センターは「沖縄本島で1週間の移動献血中止は過去に例がない。輸血用血液製剤の供給に支障を来す恐れもある」とし、台風後の献血への協力を呼びかけている。

 沖縄と九州各県の献血血液は、福岡県の血液製剤製造所へ運ぶ。穿刺(せんし)後、24時間以内に血液成分を分離しなければならないが、台風で航空便の欠航が続き、輸送ができない状態が続いている。

 県内の医療機関で1日に必要とする輸血用血液製剤は150~160人分。今回の中止分は、九州各県でカバーするが、九州全体でも余力はあまりない状況という。

 台風後には、くもじ献血ルーム(那覇市久茂地)や街頭献血などに協力してほしいとしている。
 (座波幸代)