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伊佐(興南)、弓道で女子3位 大舞台で強心臓ぶり発揮 全国高校総体


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女子個人戦決勝 無心で矢を放つ興南の伊佐優衣香=3日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(北海道立真駒内公園屋内競技場)(大城三太撮影)

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第12日は3日、各地で競技が行われた。弓道の女子個人で伊佐優衣香(興南2年)が3位に入った。ボクシングはライトウエルター級の川端響也(名護商工3年)が準決勝で青森代表に判定負けし、3位となった。県勢の4強入りは2015年以来8年ぶり。カヌーはカナディアンペアの山城瑞希・上原志颯(沖縄水産)、カヤックペアの宮城壱清・豊元厚輝(同)、カナディアンシングルの平良一喜(宮古総実3年)、カヤックシングルの仲田旭(沖縄水産3年)、女子カナディアンシングル赤嶺妃菜(同2年)が準決勝に進んだ。陸上は男子100メートル準決勝2組の川田忠輝(那覇西3年)が10秒89で6位となり、決勝進出を逃した。バレーボール女子の西原は決勝トーナメント2回戦で敗れた。フェンシング個人対抗エペは男女とも予選リーグ敗退だった。

 伊佐優衣香(興南)が大舞台で強心臓ぶりを見せ、弓道個人戦で全国3位に輝いた。身長149センチと小柄ながら、力強くぶれずに弓を引く安定感が光った。「緊張はなかった」と準決勝、決勝へと進む条件となる4射3中をクリアして歩を進め、覇を競った。

 決勝は各自1本ずつを射て、外した選手が抜けていく方式。伊佐は6射連続で的中させ、最後の3人まで残った。準決勝から合わせて9連続の的中だったが特に意識している様子はなく、その平常心こそが好成績を支えた。

 決勝5本目からは通常の直径36センチから24センチへと的が小さくなり、難易度が上がった。「なかなか練習する機会がなかった」としながらも、集中力を研ぎ済ませ矢に真っすぐな気持ちを込めた。7本目でわずかに的を外し、次の2位決定戦では遠近競射で敗れた。「この勝負が1番悔しかった」としつつ「まだ2年生なので来年につなげたい」とさらなる飛躍を誓う。

 競技を始めたのは高校に入ってから。中学はソフトテニス部だった。大村明広監督は「よくやってくれた。調子も良かったし大舞台に強い選手。持てる力を発揮してくれた」と共に喜んだ。
 (大城三太)