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スタートダッシュで泣き笑い 川田(那覇西)、男子陸上100決勝逃す 全国高校総体


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男子100メートル準決勝2組 ゴールを目指し力を振り絞る川田忠輝(那覇西)=2日、札幌市厚別公園競技場(屋嘉部長将撮影)

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第12日は3日、各地で競技が行われた。弓道の女子個人で伊佐優衣香(興南2年)が3位に入った。ボクシングはライトウエルター級の川端響也(名護商工3年)が準決勝で青森代表に判定負けし、3位となった。県勢の4強入りは2015年以来8年ぶり。カヌーはカナディアンペアの山城瑞希・上原志颯(沖縄水産)、カヤックペアの宮城壱清・豊元厚輝(同)、カナディアンシングルの平良一喜(宮古総実3年)、カヤックシングルの仲田旭(沖縄水産3年)、女子カナディアンシングル赤嶺妃菜(同2年)が準決勝に進んだ。陸上は男子100メートル準決勝2組の川田忠輝(那覇西3年)が10秒89で6位となり、決勝進出を逃した。バレーボール女子の西原は決勝トーナメント2回戦で敗れた。フェンシング個人対抗エペは男女とも予選リーグ敗退だった。

 男子100メートルに出場した川田忠輝(那覇西3年)だったが、課題だったスタートで予選では笑い、準決勝は泣かされた。2年生の予選敗退から準決勝まで進めたことにうれしさを感じるも「(準決勝の)レース展開は最悪」と悔しさを見せた。

 雨が降る中の予選はスタートを意識した。快調に走りだし、スターダッシュに成功。その後は武器である後半の追い上げも生かして11秒12で組1位で準決勝に進出した。

 決勝もスタートダッシュを狙っていた。しかし「前に行こう行こうとしすぎた」。体重が前方にかかってしまい、スタートの合図でバランスを崩した。必死に耐えて立て直したが、スピードに乗れない。そこに焦りも出てきた。「自分らしい走りができなかった」と後半の伸びも少なく、10秒89と組6位となり、決勝に進めなかった。

 次に目指す全国の舞台は10月開催の鹿児島国体だ。「全国総体でいい勝負ができなかった分、国体では決勝に行けるようにスタートを磨いて負けない」と雪辱を誓った。
 (屋嘉部長将)