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沖縄在来「クーガ芋」のサプリが銀賞 東京で開催のウェルネスアワード 沖縄テレビ開発の「レキオム」


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ウェルネスアワード2023で銀賞となったレキオムを開発・販売する沖縄テレビ開発の新里一樹さん(中央)と、開発のコーディネートをした照屋隆司さん(右)=4日、東京ビッグサイト

 【東京】トレーニングと併せて摂取することで効率的な筋力アップが期待できるとして、沖縄在来山芋「クーガ芋」を原料に開発された錠剤「レキオム」が4日、ウェルネスフードアワード2023のフィジカルファンクション(身体機能)部門で銀賞を受賞した。県内では初受賞で、全国から200を超える応募の中から選ばれた。

 都内の東京ビッグサイトで開催中のウェルネスフードジャパンの最終審査の結果、性ホルモンが低下しがちなアスリートや中高年がトレーニングと併せて摂取することで、効率的な筋肉量の増加などが報告されたことなどが評価された。

 開発・販売する沖縄テレビ開発の新里一樹さんは「沖縄にはまだまだウェルビーイング(健康)に欠かせない、また寄り添える在来食材がたくさんある。今回の受賞が沖縄産業振興のきっかけにできるようにこれからも励んでいきたい」と喜んだ。サプリは沖縄テレビ開発が今年6月から販売している。

 クーガ芋(和名・トゲドコロ)は薬効作用のある食材として県内の一部地域で栽培されてきた。天然のステロイドとして知られるジオスゲニンが豊富に含まれる点に着眼し、沖縄テレビ開発と立命館大学が産学連携してサプリとして完成させた。

(斎藤学)