【台風6号】沖縄アリーナ、避難所として初の活用 三つ星店監修のおでん炊き出しも


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
コートサイドラウンジに設置されたテントで避難生活を送る人たち=4日午後7時21分、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 【沖縄】地域防災計画で避難所に指定されている沖縄市体育館は4日まで停電した。市は3日、自宅が浸水するなど帰宅困難者のために、暴風警報が解除された後も沖縄市体育館を開放していたが、熱中症などの懸念があったため同日午後に避難場所を沖縄アリーナに移した。防災機能も備えるアリーナを避難所として初めて活用した。

 アリーナでは3日から、台風で中止になったイベントで出す予定だったおでんの炊き出しもあった。おでんはミシュラン三つ星レストランの生江史伸料理長(50)が監修し、自家製ハム・ソーセージ専門店「TESIO(テシオ)」の嶺井大地代表(39)が仕込んだ。避難者ら約20人がほっと一息ついた。おでんを食べた女性(24)は「台風が来てからカップラーメンしか食べてなかった。人が手作りしたものの温かみとありがたさを感じる」と感謝した。
 (古川峻)