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テニス女子、水口・新城組(沖尚)が4強入り ボレー、ストロークさえる 全国高校総体


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 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第13日は4日、各地で競技が行われた。カヌーはカナディアンペアの山城瑞希・上原志颯(沖縄水産)が4位、カナディアンシングルの平良一喜(宮古総実3年)は7位に輝いた。テニス女子ダブルスは水口由貴・新城英万(沖縄尚学)が4強入りし、6日の準決勝へ進んだ。男子シングルスの喜久川楓(同2年)は2回戦で敗退した。弓道女子団体の興南は決勝トーナメントへ駒を進めた。相撲個人は伊良部誠士(中部農林3年)が3戦全勝、前田俊之丞(同)が2勝1敗で決勝トーナメント進出を決めた。団体の中部農林は予選第1戦は敗れた。5日に第2、3戦を行う。剣道女子団体の興南は予選リーグ1勝1敗で決勝トーナメント進出を逃した。陸上は全種目で予選敗退だった。


女子ダブルス準々決勝 ボレーを打ち込む沖縄尚学の水口由貴(手前)とペアの新城英万=4日、北海道の苫小牧市緑ケ丘公園庭球場(屋嘉部長将撮影)

 女子ダブルス準々決勝。日も傾きかける中、水口由貴・新城英万(沖縄尚学)は最後の得点を奪い、試合に勝利すると笑顔で手を合わせ、準決勝進出を喜んだ。試合後2人は「ベスト4の結果はびっくり」と驚きを隠せなかった。

 1回戦の相手は団体戦で優勝した相生学院(兵庫)のペア。サーブで揺さぶりをかけ、早めにポーチにでるなど先手を打ち、6―1と快勝。「初戦で勝てて勢いに乗れた」(水口)と2回戦を6―0、3回戦を8―5と勝利し、準々決勝に進んだ。

 準々決勝では調子の良かったという水口のボレー、新城のストロークがともにさえた。新城のコースをつく強打で得点、甘い返球は水口がボレーで決めるといういつもとは逆の役割となった。互いにミスも少なく得点を重ね、最後は新城の強打で浅く上がった返球を水口がドライブボレーで勝負を決めた。

 5日のシングルスも出場する水口は「しっかり体を休めて、シングルスも勝ってダブルスへ勢いをつけたい」と意気込む。5日は試合のない新城は体調を整え準決勝へ挑む。「きょうの感覚を忘れず、優勝を意識しすぎず、気を引き締めたい」。県勢では2人の先輩である2017年の我那覇真子・前田優歩組以来のダブルス優勝を目指す。

(屋嘉部長将)