月桃の花
金城正子(嘉手納町)
月桃の花・白い花
スベスベと艶があり 初初しい少女の肌のように うす紅色の縁どり 生れたての赤ちゃんような神秘的な花房が愛しい うりずんの雨の中頭(こうべ)を下げて祈っているような姿 わたしは「月桃」あなたが好き やさしい香りがだい好き 母の匂いがする いつまでも抱いていたい 月桃は心の花 命の花 わたしはあなたが好き いつまでも傍(そば)にいたい やさしい香りでわたしを包んでくれる 月桃は愛しい花 こころの花 命の花 永遠に咲く わたしは あなたを愛してる 光る玉露は涙のしずく わたしは あなたを愛してる
わたしは あなたをいつまでも忘れない
永遠(とわ)に咲く月桃の花 こころの花
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西原裕美・選
寸評
まっすぐな言葉が真摯に紡がれると、詩になりうるのだと感じさせられる。母の匂いと月桃が重なり美しい。
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