玉城デニー知事「油断しないで。命守る行動を」 沖縄、大雨「特別警報」発表の可能性 本島北部


この記事を書いた人 アバター画像 仲井間 郁江
沖縄県の災害対策本部会議=6日午前、県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は6日午前、台風6号の影響で大雨に関する特別警報が発表される可能性があるとして、「特別警報の発表を待つことなく、大雨等への最大級の警戒と『命を守る行動』を最優先に行っていただくようお願いする」と知事メッセージを発表した。

 沖縄気象台によると、本島北部地域などで大雨特別警報が発表される可能性があり、早めの安全確保を呼び掛けている。

 同日午前5時半、沖縄気象台は沖縄本島地方に線状降水帯が発生したと発表した。非常に激しい雨が降り続くため、気象台は命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、厳重な警戒を呼びかけている。これを受け、台風6号の第3回県災害対策本部会議が同日午前10時半から県庁で開かれた。

 玉城知事は「特別警報は、警報の発表基準をはるかに超える大雨等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合に発表し、最大級の警戒を呼びかけるものであり、本島北部地方は大雨、洪水、土砂災害に最大級の警戒が必要」と説明。

「特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にある。この数十年間災害の経験が無い地域でも、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっており、油断しないでほしい」と早めの安全確保を強く呼びかけた。

 県民や観光客らに対して、沖縄気象台が発表する気象情報及び各自治体が発表する避難情報等に十分注意するよう呼びかけるとともに、「土砂災害警戒区域や浸水想定区域などでは、何らかの土砂災害や浸水害がすでに発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当する。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況だ」と指摘。

 2階などへの垂直避難、建物の中でも崖側から離れる、窓から離れるなど、安全の確保をすることや、観光客らには、宿泊先のスタッフの安全に関する指示に従うよう呼び掛けた。