【台風6号】久米島、農畜産の被害が拡大 島内の食料不足も懸念 町長「対策を急ぎ進める」 沖縄


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台風被害に遭ったマンゴー農家を視察する(右から)国場幸之助衆院議員と桃原秀雄久米島町長(盛長容子通信員撮影)=7日、久米島町兼城

 台風6号の影響で、久米島町ではサトウキビの被害が目立った。町によるとサトウキビの被害額は7日時点で、約2億5千万円と推計されるという。食用子牛5頭が台風の影響で死んでいるのが確認されたほか、マンゴーも被害が出ている。

 沖縄本島と久米島を結ぶフェリーは8月7日も全便欠航になった。7月30日午後の便から9日間、船が出ておらず島内の食料不足が心配される。町は7日、那覇-久米島間の航空便を運行するJALグループに、航空機に食料品を優先して積み込むよう依頼した。日本トランスオーシャン航空広報によると、琉球エアーコミューターが運行する第1便から、食料品を優先して積み込んだ。

 桃原秀雄久米島町長は、国場幸之助衆院議員らと町内の被害状況を見て回った。桃原町長は「食料をはじめ、町民が生活に必要な物資に困らないような対策を急ぎ進めていく」と話した。(藤村謙吾)