台風6号の暴風で店舗などの看板が破損する被害が相次いだ。
「修理や清掃に時間も費用もかかる。ただでさえ数日間の臨時休業で売り上げが厳しい状況でさらなる痛手だ」。県内で「鳥と卵の専門店 鳥玉」などを約10店舗を運営する、みたのクリエイト(中城村)の佐久本美勇治マネジャーはため息をつく。各店舗から外装の損壊や停電などの被害の報告を受けた。
浦添市の「鶏丸焼き専門店ブエノチキン浦添」は、2019年の大型台風で看板の店名の一部が取れたのに続き、2日未明にも強風で一部が破損した。昨年店舗を移転したが、作業場として使い続けている旧店舗では約30年前に制作した看板を大切に掲げていた。
浅野朝子代表は「今後の落下事故などの可能性を考え、撤去を決めた」と説明した。飲食店の看板や外壁などの台風対策には特にガイドラインや行政指導はなく、それぞれで対策をしているという。
(普天間伊織)