有料

部活の地域移行で総括コーディネーターに石塚大輔さん 県教委が委嘱状、関係者間の連絡・調整役


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
半嶺満教育長から県総括コーディネーターの委嘱状を受け取ったスポーツデータバンク沖縄代表の石塚大輔さん(左)=20日、県教育庁

 沖縄県教育委員会は7月20日、運動部活動の地域移行に向けて配置する県総括コーディネーターとして、スポーツデータバンク沖縄代表の石塚大輔さんに委嘱状を渡した。県総括コーディネーターは、自治体に配置された関係者間の連絡・調整役、県をつなげる役割を担う。石塚さんは「ノウハウをいち早く県内の自治体に展開できるようサポートする」と述べた。任期は5月12日から来年2月16日。

 石塚さんは、スポーツ庁が進める部活動の地域移行に向けたガイドラインの策定や運動部活動の検討会議などに携わる。県内では、2017年からうるま市の学校部活動改革に取り組んでいる。

 半嶺満教育長は石塚さんに委嘱状を手渡し、「幅広い見知から意見をいただければと思う」と述べた。石塚さんは「地域によって課題や実情は異なる。要望に応じて調査やヒアリングを手伝う」と話した。8月からは教育事務所ごとの周知説明会も予定する。

 公立中学校の休日の部活動を民間団体などに任せる「地域移行」について、国は本年度から3年間で実施する。こうした中、県教委は国が全額補助する事業を活用して県と宜野座村、うるま市、南城市、石垣市に調整役であるコーディネーターを配置する。(高橋夏帆)