台風一過、献血協力者も次々 台風長期化で過去最大の血液不足、赤十字が協力呼びかけ


この記事を書いた人 琉球新報社
血液製剤の確保のため、献血に協力する人=8日午後3時21分、那覇市久茂地のくもじ献血ルーム

 台風6号の影響で県内の輸血用血液が不足している。沖縄県赤十字血液センターによると、7月31日から8月6日までの7日間に渡って移動献血などが中止したため、9日には1059人分の輸血用血液が不足する見通し。この規模での不足は過去最大という。

 同センター献血推進課によると不足分を現在、九州各県から補っている。しかし、台風6号の北上に伴い九州全体でも血液不足が予想されることから、県内で必要とされる血液は確保したいと県民に呼びかけている。同課の大城正巳課長は「移動献血などで協力をお願いしたい」とした。

 台風による血液不足を知り、献血に協力する人も増えている。7日に再開した那覇市久茂地のくもじ献血ルームには、普段よりも多くの人が訪れているという。献血の順番を待っていた那覇市の男性(58)は「できる範囲で社会に貢献していきたい」と語った。

 10日以降も役場や商業施設などでは、移動献血を実施する予定だ。11日から13日までの三連休は、くもじ献血ルームの受付時間を午後5時半まで延長する。移動献血の日時や開催場所は、県赤十字血液センターのホームページで確認できる。
 (玉寄光太)