台風6号の停電、送電網の復旧に7日余り 家庭への引き込み断線対応が残る作業に 離島の通信障害も解消へ


この記事を書いた人 琉球新報社
8日で高圧配電線路における送電が復旧したことを報告する沖縄電力の停電情報サイト

 台風6号が沖縄地方から遠ざかったことで、県内ではライフラインの復旧が進んだ。沖縄電力は台風6号の影響による停電について、8日午後7時14分に高圧配電線路による送電が復旧したと発表した。離島の渡嘉敷村でも、停電を原因とする通信障害が同日に解消された。

 沖電によると、台風6号の影響で1日午前10時ごろより停電が発生しており、高圧線復旧までにおよそ177時間を要したことになる。ただ、電柱から各家庭に送電する引き込み線の断線などによって停電が続く場合もあり、沖電には午後9時現在で約1200件の問い合わせが寄せられた。同社職員らが引き続き復旧作業を行っている。

 沖電は引き込み線断線などによる個別停電については、利用者の申し出が必要になるとし、コールセンターに連絡するよう求めている。つながりにくい場合は、チャット受け付けを勧めている。

 渡嘉敷村役場をはじめ、不通の状態が続いていた同村内の固定電話は、停電に起因するものは8日に復旧した。NTT西日本によると、各家庭などへのケーブルを束ねる装置が停電で停止し、通電後も停止したままの状態となっていた。同日、NTT職員がフェリーで村入りし復旧させた。これとは別に、強風で各家庭のケーブルが破損して現在も不通が続いているケースもあり、今後復旧を進めるという。
 (岩切美穂、小波津智也)