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柔道、沖尚の知念が男子81キロ級で8強 実力出し切るも相手に及ばず 全国高校総体


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男子個人81キロ級準々決勝 技をかけて投げにいく沖縄尚学の知念輝音(左)=10日、札幌市の北海きたえーる(大城三太撮影)

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第19日は10日、各地で競技が行われた。柔道女子団体の沖縄尚学は2回戦で美濃加茂(岐阜)に1―1の末、代表戦で敗れた。男子個人81キロ級の知念輝音(沖縄尚学3年)は8強入りしたが準々決勝で敗れた。100キロ級の甲木天(同3年)は16強入りしたが3回戦で敗退した。卓球ダブルス男子の普天間、コザ、女子の糸満、コザはいずれも1回戦敗退だった。

 準々決勝の壁を打ち破っての4強入りはかなわなかった。男子81キロ級の知念輝音(沖縄尚学)は「相手は序盤から組んですぐに技を出してきて、スピードも技の正確さも自分より上だった」と実力差を肌で感じていた。

 相手の清水(茨城・水戸啓明)は技の種類も豊富で、手を緩めない攻撃に防戦を強いられた。揺さぶりをかけられ続ける中、残り1分で技ありをとられ挽回はならなかった。

 初戦の2回戦は小内刈りで先に技ありを奪った。最終盤に、膝を床につける低姿勢から背負い投げを繰り出し、きれいな一本勝ちを収めた。3回戦は延長戦で技ありを決め、3月の全国選抜と同じ8強入りをつかんだ。

 「3回戦で勝利してほっとした部分があった。もっと貪欲に上を目指す気持ちが足りなかった」と戒めたが、「これまでと比べて楽しみながらできた」と集大成となる大会で悔いは残さなかった。

 新垣琢也監督は「ちゃんと実力を出し切ってくれた。練習する選手が上位に行くんだということを胸に大学でも柔道を続けてほしい」と激励した。
 (大城三太)