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1908年「笠戸丸」で海を渡った先人に思いはせ ブラジル移民115周年で祭典 沖縄県人会


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 ブラジル沖縄県人移民115周年祭典(ブラジル沖縄県人会主催)が4日夜、サンパウロ市の同県人会館で開かれた。ブラジル国内外から多くのウチナーンチュが集まり、1908年に「笠戸丸」に乗って海を渡り、苦難を乗り越えた先人に思いをはせながら親交を深めた。

多くのウチナーンチュが集まり親交を深めた、ブラジル沖縄県人移民115周年祭典=4日、サンパウロ市(県提供)

 沖縄からは照屋義実副知事や赤嶺昇県議会議長ら県議団が出席した。照屋副知事は玉城デニー知事の祝辞を代読。「沖縄文化のさらなる普及・継承やウチナーネットワークを担う若い世代の育成に力を入れていただきたい」と述べ、移民115周年を契機にブラジルと沖縄との架け橋としての役割を期待した。

 イベントでは、高良律正県人会長の式辞のほか、桑名良輔駐サンパウロ総領事らが祝辞を述べた。琉球舞踊による余興なども披露され、催しを盛り上げた。

 同日午前にはサンパウロ市議会主催の記念式典が開かれ、90歳以上の県系高齢者に対し感謝状が贈られた。