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ダバオ慰霊の旅を来年再開 体験者、遺族らが5年ぶり訪問へ


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新会長の選任などが承認された、県ダバオ会の臨時総会の出席者ら=11日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 フィリピン・ミンダナオ島ダバオで太平洋戦争を体験した人々や犠牲者の遺族らで構成する沖縄県ダバオ会が11日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で臨時総会を開いた。関係者約50人が出席。体調不良で辞任した山入端嘉弘会長に代わり、上原清氏の新会長選任を承認した。新型コロナウイルス感染症の影響で途絶えていた「ダバオ慰霊祭と交流の旅」について、2024年に5年ぶりに開催することも確認した。

 県ダバオ会がダバオ市の「沖縄の塔」で開催していた追悼式は、19年を最後に中断していた。糸満市・平和祈念公園内の「ダバオの塔」で開いていた慰霊祭も今年、役員のみで3年ぶりに執り行ったが、来年は参列者を制限せずに開催する。

 上原新会長は「歴代会長や役員、会員の協力で今日まで運営できている。これまでの活動内容を継承し、今後も会を続けていきたい」と意欲を語った。

(小波津智也)