【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第21日は12日、各地で競技が行われた。柔道女子個人63キロ級の島袋芽子(沖縄尚学3年)がベスト4に入り、全国3位に輝いた。準決勝は滋賀代表の選手に敗れた。78キロ超級の宮里心寧(同2年)は3回戦で敗れ8強入りを逃した。卓球女子シングルスの喜久山愛(糸満3年)は2回戦で遊学館(石川)の選手に0―3で敗れた。男子シングルスの坂井雄飛(与那原東小―岡山・甲浦小―愛知・愛工大名電中―同高2年)は5回戦を突破し、準々決勝へ駒を進めた。重量挙げは男子73キロ級の新城光人(沖縄工3年)はスナッチ97キロ、ジャーク123キロ、トータル220キロで12位。67キロ級の仲本亜門(豊見城3年)はスナッチ96キロ、ジャーク112キロ、トータル208キロで16位だった。
個人戦63キロ級の島袋芽子(沖縄尚学)が4強入りの3位をつかんだ。集大成の思いを込めて大舞台最後の試合に挑み、積み上げてきた努力を結実させた。「これまでの最高は16強。やっと結果が出せてうれしい。一番先に親に伝えたい」と感謝の気持ちがあふれた。
主将としてチームを引っ張ってきたが、団体戦では2回戦負け。その悔しさを個人戦にぶつけた。
全試合を通して、受けの技術の強さが光った。背負い投げや足払いを仕掛ける相手に対し、直接ぶつけてくる力を受け流す器用さが際立った。「受けは中学の頃から元々得意じゃなかった。体を使って距離を取ったり、腰を落としたりする技術を先輩たちから学んだ」と努力を重ね、自分の持ち味へと変えた。
3回戦、準々決勝はいずれも事前の対策がはまった。「対戦経験がある選手で、しっかり対応できた」と分析力が勝利を後押しした。
3回戦は「払い腰や内股もいけたが、返されるかもしれない」と大内刈りで攻めて勝利した。準々決勝の相手には一度勝利していた。「準決勝の選手は内股などの技が速く、力も強かった」と技ありと抑え込みの合わせ技で屈した。
新垣琢也監督は「あきらめない粘り強さや力強さが持ち味。練習も真面目に打ち込んできた。離島県で他校と対戦経験が少ない沖縄からでも結果を出せることを証明してくれた」と褒めたたえた。
(大城三太)