品薄野菜、店頭に並び出す 台風6号で止まっていた入荷再開 県内産の生産回復は見通せず


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売り場に陳列された野菜類を手に取る買い物客=14日、那覇市のサンエー那覇メインプレイス、(普天間伊織撮影)

 台風6号による流通網の停止により、スーパーなど沖縄県内の小売り店で続いていた野菜など青果の品薄状況が徐々に回復している。青果物を扱う沖縄協同青果によると、県外産野菜を積んだ船が12日から入港し始め、13日は通常の3倍ほどのコンテナが搬入された。小売り各店でも入荷量が回復しつつあるとみられ、店頭の陳列棚の品ぞろえも徐々に増えている。

 一方、県内産は台風の影響によって落ち込んだ生産量の回復はまだ見通せないという。また県外からの入荷分もお盆休みの影響で、17日ごろまで流通が止まる業者もあり、品目によっては再び品薄となる可能性がある。台風7号の影響はほぼない見通し。

 沖縄協同青果野菜部の野原文彦部長は「県外では酷暑で生産量が落ちている品目もあるが、全体的には回復傾向にある。だが協同青果の備蓄はまだ少ない状態だ」と説明した。

 那覇市のサンエー那覇メインプレイスでは14日午後、長野産のレタスなどを手に取る客の姿があった。サンエーの担当者によると、14日時点では入荷は回復しているものの需要が高く、陳列してもなくなってしまう品目が多いという。今週以降は、徐々に売り場も通常の状態に戻ると見込んでいる。
 (福田修平)