第105回全国高校野球選手権記念大会第10日第1試合で創成館(長崎)との3回戦を控えた沖縄尚学は14日、兵庫県西宮市の津門中央公園野球場で全体練習を行った。当初は15日が試合の予定日だったが、台風7号の接近を受けその日は全試合中止となり、16日に延期された。
野手はトスバッティングやフリーバッティングなどのメニューをこなし、センターから逆方向へ低く強い打球を放つ打撃を意識しながらバットを振った。投手陣は数十球を投げこみ、自身のフォームを確認した。最後は全員で特定の場面を想定したシートノックで締めくくった。
相手の創成館について主将の佐野春斗は「小技を使って足を絡めてくるチームだと聞いている。慌てないよう準備を整えて、試合に入っていく。先手をしっかり打っていきたい」と意気込んだ。
初戦のいなべ総合戦で2点適時二塁打を放ち、勝利を呼び込んだ知花慎之助は「相手は粘り強くて、ピッチャーも球の出し入れがうまいと思う。そこにやられないよう初球から打っていけたらいい」と積極的に攻める姿勢を示した。
(砂川博範)
<比嘉監督一問一答>攻撃のつながりが大事に
初戦となった2回戦でいなべ総合(三重)を3―0で破った沖縄尚学は16日の第1試合(午前8時開始予定)で、創成館(長崎)と3回戦を戦う。沖尚を率いる比嘉公也監督に12日、初戦の振り返りと次戦への意気込みを聞いた。
―いなべ総合との試合を振り返って。
「打撃陣がもう少し相手投手を捉えてくれると期待していたが、緩いボールに泳がされた。内野ゴロが多かったので、きちんと体に引きつけてライナー性の打球を放つ意識を持って練習している」
―創成館について。
「投手を中心とした守りは簡単には崩れず、守備が安定しているという印象が強い。こちらが四死球やエラーを出すと良くない」
―沖尚のキーマンは。
「誰というのはないが、打撃陣がこの状況だとこれから上に行くのは難しい。攻撃のつながりが大事になってくると思う」
―沖尚の投手陣は。
「初戦で投げていない選手を練習で確認したが、バッターが立っていない状態では悪くない。実戦の中で今日(12日)のようなバランスとタイミングで投げることができれば、いけると期待している」
―3回戦のポイントは。
「攻撃がつながるかどうかが勝敗の鍵を握っている。相手は戦ったことがないチームではない。なんとなくだが、イメージは持っている。ただ警戒すべきところは警戒して、守備の戦いになる時は我慢比べで絶対負けない。あとは再三言うが、やはり攻撃だ」
(砂川博範)