沖尚、ベスト8進出、9年ぶり 夏の甲子園 創成館(長崎)に5―1


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
沖縄尚学―創成館 七回2死一塁、適時打を放つ沖尚の知花慎之助=16日、兵庫県の阪神甲子園球場(小川昌宏撮影)

 全国高校野球選手権大会は第10日の16日、兵庫県の阪神甲子園球場で3回戦を行い、第1試合で沖縄代表の沖縄尚学が創成館(長崎)を5-1で下し、8強入りを決めた。沖尚先発のエース東恩納蒼はこの夏初めての得点を許したものの、創成館打線を1失点に抑えて完投した。沖尚が夏の甲子園でベスト8に勝ち進むのは9年ぶり2度目。準々決勝は組み合わせ抽選の結果、19日の第1試合で慶応(神奈川)と対戦することが決まった。

 台風7号の接近に伴って当初予定の15日から1日順延となった。

 試合は、沖尚・東恩納と創成館・福盛大和の両先発による投手戦となった。

 初戦のいなべ総合(三重)戦で完封し、沖縄大会から続く無失点イニングを伸ばしていた東恩納は、ランナーは出すものの決定打を許さないピッチングで、この日も初回からスコアボードにゼロを重ねた。

 東恩納の力投に応えたい沖尚打線だが、創成館の福盛の緩急をつけた投球の前に凡打を重ね、両チームのエースによる緊迫した投げ合いが続いた。

 試合が動いたのは七回。先攻の沖尚は二死から9番大城和平がヒットで出塁すると、1番知花慎之助の左中間を破る二塁打で大城が一気に本塁へ還り、待望の先制点を挙げた。知花は初戦に続くタイムリーとなった。

 沖尚は八回表にも、二死満塁から押し出し四球で追加点を挙げると、9番大城が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、終盤で一気に突き放した。

 5点の援護を得た東恩納は8回裏に1点を許したものの、2試合続けての完投勝利を飾った。