【八重山】石垣島と西表島の間に広がるサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」で1月にパナマ船籍の貨物船が座礁した件で、県は15日、石垣市の県八重山合同庁舎で、関係者に向けて説明会を開いた。地元の観光、建設業者や消防、海上保安部などから30人が出席した。
台風6号の影響で船体が65度傾き、作業に遅れが生じ、事後調査を含めて来年2月に終了予定だった撤去作業は同年5月までかかる見通しとなった。
説明会は冒頭以外非公開で終了後、県や撤去作業を担う業者らが報道陣に概要を説明した。
県などによると、座礁によるサンゴの損傷は若干あるものの、大きな被害はないという。9240トンあった積み荷のウッドチップは海に流出後、モズクを吸い取るポンプを活用して回収し、他の砂利や残骸なども含め1550トンを吸い上げたという。
今後も、船体を解体しながらの撤去作業を続ける。
(照屋大哲)