草むらに倒れこむ女子中学生 ぜんそく発作で苦しむ 救助の2人に感謝状 沖縄署


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玉那覇潤沖縄署長(右端)から感謝状を受け取った兼本早さん(同2人目)と仲間誠さん(同3人目)ら=7月26日、沖縄市の沖縄署

 沖縄署は7月26日、沖縄市山里の歩道で倒れていた女子中学生の救護措置や交通誘導など人命救助に当たったとして、看護師の兼本早(はやし)さん(34)と少年補導員の仲間誠さん(46)に感謝状を贈呈した。

 倒れた女子中学生を発見し、呼吸が浅いことを確認して救急車を要請した兼本さんは「現場では1人で抱え込まず、周りに助けを求めながら対応するのがベストだと思う」と救助の経験を振り返った。救急車の停車位置を確保するなど交通誘導に尽力した仲間さんは「事故があったときは二次災害を防ぐために、交通整備などに努めている。今後も地域の安全のために頑張りたい」と語った。

 兼本さんによると、女子中学生は17日夕方、沖縄市山里の那覇方面向き高速バスのバス停付近を歩行中、草むらに倒れ込んだ。女子中学生は当時、ぜんそくによる発作で苦しんでいた。玉那覇潤署長は「日頃から周囲に配慮していることが行動に表れている。手際の良い行動に感謝する」と話した。
 (西田悠)