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夢はプロサッカー選手 金武小出身・仲間さん 強豪・青森山田中に進学、19日から全国大会出場へ


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2023東北みちのくトップリーグのヴェルディSS戦で得点アシストを決めて笑顔を見せる16番の仲間斗巧さん=7月22日、青森山田中グラウンド(仲間清貴さん提供)

 【金武】夢を追いかけ、沖縄から遠く離れた青森県でサッカーに打ち込む少年がいる。金武町出身の仲間斗巧(とうま)さん(13)は、金武小学校卒業後、「プロサッカー選手になる」という夢を追いかけ、単身でサッカー強豪校の青森山田中学校に進学した。2年生の夏を迎え、日々技術を磨いている。同校は9年連続で全国中学校サッカー大会に出場しており、香川県で19日から始まる全国中学校体育大会(全中)にも出ることが決まっている。右サイドのMFでメンバーに選ばれた仲間さんは「試合に出た時は得点できるように頑張りたい」と闘志を燃やしている。

 仲間さんは、父と兄弟がサッカー経験者で、幼いころからサッカーが身近にあった。小学校でサッカー部に入部し、その後、グランフォルティス沖縄ジュニアなどのクラブチームでプレーした。父の清貴さんによると、小学5年生ごろからは、ほぼ毎日、朝5時から朝練をするほどの熱心さだったという。

 中学校ではよりレベルの高い環境でサッカーがしたいと考えた仲間さんは、小学校5年生のころに「プロを目指したい」と青森山田中への進学を清貴さんに相談した。全国の猛者が集う学校への進学に、清貴さんは「通用するのか」と不安に思いながらも、文武両道を条件に認めた。

 そうして青森山田中に進学したものの、最初は周囲のレベルの高さに気おされた。しかし、得意のドリブルを伸ばしつつ、短所である守備も練習し続け、次第に「おれでも通用する」と自信がついた。22年には東北地区U―13のトレーニングセンター(トレセン)にメンバーとして選ばれた。

 「マンチェスター・シティーのマフレズみたいなドリブルのうまい選手になりたい」と話す仲間さん。清貴さんは「やりたいことを好きにやってくれればそれでいい。ただ、勉強もしっかりやれ」と今後の活躍に期待を寄せている。
 (金城大樹)