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カナチ棒「つるつるだ」園児ら歓声 1年間水中に保管、姿現すのはわずか1週間 与那原大綱曳、20日に


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 【与那原】20日に迫った与那原大綱曳に向けて、与那原町の親川広場にある水をためた保管場所からカナチ棒が取り出された。カナチ棒は東西の綱の結合部分に差し込む棒で、乾燥して亀裂が入るのを防ぐため、ほぼ1年間水に浸して保管している。大綱曳前後の約1週間のみ姿を現す。カナチ棒が取り出されると、見学に来ていた園児から歓声が上がった。

汚れを落としたカナチ棒を触り、においをかぐ子どもたち=17日、与那原町与那原の親川広場

 カナチ棒は3本保管されている。大綱曳実行委員会のカナチ棒係の山城康樹係長(51)と知念豊忠さん(41)が、そのうちの2本を取り出してコケや泥をたわしなどで落とし、水できれいに洗い上げた。メインのカナチ棒は栗の木で3.2メートル、70キロあり、ガーエーと本戦となる1回目の綱曳に使われる。もう1本はゆし木で2回目に登場する。大綱曳当日の午前中に植物油を塗って本番に備える。

 与那原町と南風原町の園児らがカナチ棒に触ったり、においをかいだりして「つるつるだ」と笑顔を見せた。大綱曳は20日午後5時に、町与那原の御殿山青少年広場で実施される。
 (上江洲仁美)