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世界から弟子150人が集結 師の故郷・伊江島のビーチで鍛錬 ワールド王修会


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参加者に直接指導する知念賢祐会長=16日、伊江ビーチ

 【伊江】ワールド王修会沖縄小林流空手道古武道連盟(知念賢祐会長)の国際夏季空手道・古武道セミナーが14日から、豊見城市の沖縄空手会館で行われている。20日まで。セミナーには国内外から約150人が参加。一行は15、16の両日、知念会長の故郷である伊江村を訪問し、約80人が空手の稽古や交流会を行った。

 知念会長は同村東江上区出身。1963年から空手を始め、76年にはフランスへ渡り沖縄空手の普及に取り組んでいる。同連盟は沖縄、フランスを中心にヨーロッパ、南米、カナダ、アフリカなど約30数カ国に約7千人の会員がいる国際的な空手ネットワークの組織だ。2005年から2年ごとに沖縄で世界大会を開催し、13年の夏には大会参加者が同村青少年旅行村でキャンプをしながら交流や稽古に励んだ。

 交流会では知念会長の出身区の與那城忠夫さんら有志がヤギ汁などを提供。村からは、魚のみそあえや飲み物が提供され、食事を堪能しながら、村民と交流を深めた。16日は伊江ビーチで1時間半ほど稽古が行われ、門下生の組手に知念会長が直接指導して汗を流した。

 知念会長は村役場に名城政英村長を表敬し「コロナの影響で大会が実施できず、久々に開催することができた。温かいおもてなしに感謝し、きれいなビーチで稽古もできて参加者も喜んでいる」とお礼を述べた。

 最終日の20日午後3時から、沖縄空手会館で「武道の武芸」が開催される。

国際夏季空手道・古武道セミナー2023の参加者ら