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熱闘 バスケW杯OKINAWA 出場チーム紹介(5)多くがNBA第一線 ドイツ


この記事を書いた人 Avatar photo 熊谷 樹
メダル獲得を狙うドイツを引っ張るエースのデニス・シュルーダー(FIBA提供)

 ドイツ代表は、NBAプレーヤーが多く選出されている。特にインサイドではNBAの第一線で長く活躍する選手が多く名を連ねており、選手層に厚みのあるチームだ。今大会ドイツが目指すのは、同国の英雄ダーク・ノビツキーがけん引していた2002年W杯以来のメダル獲得だろう。

 メダル獲得に燃える今大会のドイツをエースガードとしてまとめるのが、昨シーズン名門ロサンゼルス・レイカーズで八村塁とともにプレーし、髪形が一部金髪という派手さが特徴のデニス・シュルーダーだ。相手の大きい選手にも恐れずに攻めるドライブや確率の高いミドルシュートを得意としており、髪形に負けない特徴的なプレイスタイルを持つ選手である。

 インサイドプレーヤーにリバウンドを任せ切れるのはシュルーダーにとっては心強いことだ。このスター選手の思い切りのいいプレーが勝ち進むための鍵となる。シュルーダーが調子の良しあしに関係なく思い切りの良いプレーを継続できるかで、ドイツの運命は左右されるだろう。

 層の厚いインサイドを引っ張るのは、31歳のベテラン、ダニエル・タイスだ。タイスは、スクリーンやリバウンド、ドライブするためのスペースを開けるなど、献身的な仕事をしてくれる縁の下の力持ちである。

 その他にも、自身がフリーであればミドルシュートや3点弾を確実に狙える万能型のビッグマンでもある。数字に表れにくいが、確実にチームに貢献してくれるタイスにはゴール下を安心して任せられるとともに、ドイツの躍進には欠かせない要素となる。

 (沖縄バスケ情報誌「アウトナンバー」ライター・星川圭央二)


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