やんばるの「舞姫」軽やかに〝カジマヤー” 八千姫劇団の奥島さん 91歳友人「30代に見えます」祝辞 大宜味 


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奥島菊江さん

 【大宜味】大宜味村大兼久区(金城保宣区長)で8日、奥島菊江さんのカジマヤー祝いが行われた。奥島さんは、やんばるでは誰もが知っている、平均年齢約85歳の「八千姫(やちひめ)劇団」のリーダーで「校長」と呼ばれる。踊りが好きでどんな曲にも合わせてパフォーマンスを繰り広げる。

 「校長」の晴れの日を祝うため団員が集合し、定番の「かぎやで風」や「わーけーるしび会」の踊りや劇団のエピソードなどで盛り上がった。「風車」は友人の一人、新城寛成さんがアダンの葉で作り、衣装も定番の紅型衣装ではなく、かわいらしいドレスを身に着け皆を迎え入れた。

 

「八千姫劇団」の仲間が駆け付けた奥島菊江さん(左側から5人目)のカジマヤー祝い=8日、大宜味村大兼久

 この日のために5月に仕込んだ「よもぎ酒」を家族や劇団の仲間、近隣の友人らに振る舞う元気ぶり。奥島さんは「支那の夜」やBEGINの「島人ぬ宝」などの曲を軽やかに踊り、拍手喝采を浴びた。

 奥島さんは「お色気をふりまこうと着物ではなく、ドレスを着けた。皆さんに祝っていただき今日は最高にうれしい。まだまだ青春。若者には負けません」と笑顔であいさつした。

 「ぼけない音頭」を一緒に踊った友人の平良キクさん(91)は「30代に見えます。107歳で亡くなった奥島ウシお母さんを追い越す勢いで、これからもますます元気で人生を楽しく過ごしてください」と祝いの言葉を述べた。 

(安里郁江通信員)