トウガン、パイン、バナナ…「最北端」の野菜をどうぞ 沖縄・辺戸岬に販売所 土壌が強み


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農家の特産品が並ぶ本島最北端の農産物販売所=22日、国頭村辺戸の辺戸岬観光案内所

 【国頭】沖縄県国頭村辺戸の辺戸岬観光案内所は7月22日、1階の展示室内に本島最北端となる特産品販売所を設けた。土日に限り、地元の農家が育てた季節の野菜、果物を並べ販売する。初日からトウガン、パイン、バナナなどが並び、国内外の観光客でにぎわった。

 辺戸岬がある国頭村辺戸区と宜名真区、宇嘉区の3地域の農家が出荷する。本島北端であるこの地域の特徴として、酸性土壌とカルストに由来するアルカリ土壌が混在しているため、幅広い品目の野菜が取れるという。

 ドラゴンフルーツなどを出荷した男性(84)は「ここで販売できるとは夢にも思わなかったが、後輩たちのために農業の振興に励みたい」と話した。

 辺戸岬観光案内所の営業時間は午前10時~午後5時。展望台からは伊平屋島や与論島を見渡すことができる。子と孫の3世代6人で訪れた男性(74)=浦添市=は購入したドラゴンフルーツ10個を手に「バナナとタマネギを混ぜてスムージーにしたい」と笑顔を見せた。

(増田健太)