【宜野座】沖縄に甚大な被害を及ぼした台風6号。県内各地の大型スーパーからコンビニまで多くの店舗が閉店する状況下、宜野座村惣慶区の仲間商店は、暴風域の影響が最も大きかった1日から2日にかけ、発電機を使って営業した。長引く停電も相まり、客が途切れることなく訪れた。
仲間商店は台風が接近するたび、事前の備えで大型の発電機を設置する。2台のレジカウンターは終始、列をなした。多くのスーパーなどが軒並み品薄状態となる中で、平常時と変わらず、生鮮食品に至るまで豊富に品をそろえた。隣接する別館で調理された総菜まで売られているから驚きだ。
仲間商店は一見、沖縄特有の「マチヤグヮー」の外観だが、その店内の豊富な品ぞろえには圧倒される。仲間家の親族とスタッフとの確固たる信頼関係ゆえに実現する台風時の営業は、まさに、地域社会の信頼を勝ち得た「老舗の貫禄」だ。
(池辺賢児通信員)