やんばるの林道、夜間通行止め 密猟防止で25日から10月27日まで バリケード、監視カメラ設置も


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 沖縄県環境部自然保護課は18日、世界遺産登録地である国頭村内の県営林道の一部区間で、8月25日から10月27日までの2カ月間にわたり夜間通行止めにする。野生動植物の違法採集や密猟防止が狙い。2023年度林道夜間通行止め実証実験で実施する。

 通行止めになるのは国頭村浜や与那、大国林道の起点など10カ所。午後7時から午前7時まで通行止めゲートとして単管バリケードを設置するほか、ゲート付近には監視カメラを設置する。

 自然保護課によると、19~21年度にも同時期に2カ月間の実証実験を23カ所で実施し密猟防止に一定の効果が得られたという。本年度は交通量の多い場所や希少種の生息状況を踏まえて対象地域を10カ所に絞り込んだ。

 研究機関などの研究や調査を目的とした通行止め区間の夜間通行は許可を受けることで通行が可能となる。区間内にある土地の所有者や遭難救助など緊急を要する場合は手続き不要で通行できる。そのほか実証実験の内容や通行許可申請については、県自然保護課のウェブサイトで公開している。

 (慶田城七瀬)