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亡くなったと聞いてショックだ。長方さんは元々政治とは直接の関係はなかった。高校の生物の教員をしていて、1968年の三大選挙で屋良朝苗さんの応援をして、その後社大党に入った。
大里(現在の南城市大里)の農村の出身で、農業問題にとても関心があった。社大党で農業担当の部長となり、サトウキビ価格をめぐる問題では農家の先頭に立って声を上げていた。
生粋の政治家ではなかった。本人も「たまたま政治家になった。農家のために、大衆のために働く。それ以上の野心はない」と話していた。自分を飾らず気取らない庶民派、大衆派。ネクタイがあまり似合わない男だった。方言が上手で、演説でも方言を使っていて、大人気だった。
昔は長方さんのように、良い意味で泥臭く、野性味のある政治家が保革を問わず多くいた。時代が変わり、今の政治家は頭だけで政治をするようになり、現場で手足を汚さなくなってしまっている。長方さんのように、良い意味で汗臭い政治家が少なくなったのは寂しい。
同世代でやってきた個性的な政治家がいなくなってしまい、本当に寂しい。もっと元気でいてほしかった。ご冥福をお祈りしたい。
(談)