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競泳100メートル自由形 平良(金城)全国準V 2冠に0.2秒届かずも県記録は更新 全国中学体育大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 全国中学校体育大会(全中)は19日、四国4県の各地で行われた。競泳の女子100メートル自由形決勝で平良吏美華(金城中3年)が57秒10で2位に輝いた。自身の持つ57秒49の県記録を更新した。相撲団体で予選通過した伊江は決勝トーナメント1回戦で野村(愛媛)に1―2で敗れた。個人の内間悠天(伊江)は決勝トーナメント3回戦で高知代表に敗れた。長嶺六三志(伊江)は同2回戦で長野代表に敗れた。剣道団体戦は男子嘉手納が予選Bリーグ2位、女子浦添がJリーグ3位で通過はならなかった。柔道の女子個人戦は山里紗彩(南風原)が初戦を突破したが、2回戦で岡山代表に敗れた。


競泳の女子100メートル自由形で2位をつかんだ金城中3年の平良吏美華(提供)

 100メートル自由形の平良吏美華(金城中)は、自らの県記録を更新する57秒10で堂々の2位をつかんだ。従来よりも、後半にかけてタイムを伸ばしたことが大きな収穫となった。50メートル自由形で優勝を手にし、100メートルでも2冠を狙っていた。0・2秒差で1位に届かなかったが、「力を出し切り、久しぶりのベストタイムが出せた」と充実感を漂わせた。

 前半50メートルを折り返し、3番手につけた。そこで平良の負けん気に火をつけたのは予選1位通過の大阪代表の選手だった。呼吸をする際に右隣のレーンのライバルの位置を確認しながら、「抜かそうと思って一生懸命に食らいついた」と限界突破を後押しした。「後半にいつもスピードが落ちるが、今回は落とさずに伸ばすことができた」と最後の20メートルほどでライバルを捉え、2位に躍り出た。

 中学校最後の大会を有終の美で飾り、次なる目標は年上も参加するレースとなる。全国JOCジュニアオリンピックカップがすぐに控え、9月には国体、10月には日本選手権も待ち構える。さらなる高みを目指し、成長曲線を描いて挑み続ける。

(大城三太)