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女子板飛び込み 津覇7位 得意のひねり技止め切る 入賞で「恩返しできた」 全国高校総体


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 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第28日は19日、各地で競技が行われた。日環アリーナ栃木屋内水泳場で行われた女子飛び板飛び込み決勝で津覇すみれ(首里)が336・25点で7位入賞を果たした。競泳の男子平泳ぎ100メートルの比嘉功太郎(興南)、男子バタフライ100メートルの片桐瑠夏(那覇)、女子バタフライ100メートルの比屋根ゆず(コザ)は予選敗退。バドミントンダブルスは男子の上地翔人・上地翔汰(那覇国際)、仲村恒祐・知念辰郎(南風原)、女子の新垣萌音・長嶺愛心(糸満)、眞鶴三愛・桑江亜美(普天間)ともに1回戦で敗れた。


女子飛び板飛び込み決勝で7位に入った首里の津覇すみれ(提供)

 予選を7位通過した津覇すみれ(首里2年)。決勝では予選で苦戦した板にも慣れ、9本の試技で得点を重ね、7位入賞を果たした。「素直にうれしい。周りの方にサポートしてもらったので結果で恩返しできた」と声を弾ませた。

 決勝ではタイミングよく踏み込め、姿勢も良く高さのある飛びができた。5本目までの試技は宙返りなどの基本技を水しぶきなども少なく成功させた。残りの4本は予選と同じ技で挑んだ。回転が足りず減点もあったが、最後のひねり技は「得意な技だったのでいい形で終われた」と動きをしっかり止め切り、入水まできれいに決めた。

 県勢の飛び込み競技での入賞は1991年の永山絵理(興南)以来とみられる。現在は県内での競技者は津覇1人で、県外からの情報もなかなか入ってこない中、練習を重ねてきた。当時の永山も指導し、現在は津覇を指導する中野徳広コーチは競技レベルも上がっている現状に触れながら、「8位入賞が目標だったので、7位は本当に頑張った」と活躍を喜んだ。

 1年生で全国総体出場を決めていたが、新型コロナの濃厚接触者になってしまい欠場。その悔しさをバネにオフシーズンは筋トレで体を鍛え、今シーズンは練習の本数を増やした。技の完成度を上げ、成功確率も上がったことが7位に結びついた。

 「長所の高さのある板踏みを強化し、苦手な入水も良くしていきたい」。課題も改善しながら、来年の全国総体でのさらなる上位入賞を目指す。

(屋嘉部長将)