那覇の街中に“スイッチ”出現 突然始まる芝居に観客楽しむ 県内外の演者が熱演


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スイッチを押した観客に向けて30秒程度の演技を披露する演者たち=20日、那覇市のパレットくもじ前

 街中で短時間の芝居を披露する「パレットくもじスイッチ」が20日、那覇市のパレットくもじ前交通広場やその周辺で開かれた。観客は間近で生の芝居を楽しんだ。

 舞台芸術を気軽に楽しんでもらおうと、那覇文化芸術劇場なはーとなどが企画した「サマーファミリーシアター2023」の一環。

 県外の劇団「スイッチ総研」と県内の演者計21人が出演した。本を開く、木陰に座るなど、芝居開始の合図が書かれたポイントが8カ所あり、観客が合図となる動作をすると、演者たちが現れ、約30秒間の芝居を披露した。

 突然登場した演者に驚いた様子だった玉城あかりさん(8)=那覇市=は「面白かった」と話した。演者の上地広季さん(26)は「偶然居合わせた人に芝居を見てもらうのは初めて。難しかったが楽しい」と話した。
 (田吹遥子)