バスケW杯、出場8カ国の国歌演奏へ 沖縄市ジュニアオーケストラ 練習に熱「迫力ある演奏目指す」


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8カ国の国歌演奏の練習をする沖縄市ジュニアオーケストラのメンバーら=19日、沖縄市の沖縄市民会館

 【沖縄】FIBAバスケットボールワールドカップの開幕を前に、沖縄会場でプレーする8カ国の国歌を演奏する沖縄市ジュニアオーケストラのメンバーが練習に熱を入れている。小学4年から高校2年までの選抜メンバー約30人が27日午後4時半から、サテライト・ファンゾーン会場の沖縄こどもの国で演奏する予定だ。

 沖縄市ジュニアオーケストラは結成9年目で、初めて各国の国歌を演奏する。7月からの短期間での練習となったため、各自で楽譜を持ち帰り、集まった時に音合わせをしている。

 19日の練習では、ジョージアの出だしの迫力を表現するために、バイオリンの音を繰り返し確認していた。

 団長で常任指揮者の高宮城徹夫さんが「周りとのずれを感じて」「最初ははっきりと」などと呼びかけ、音を一つにしていた。

 高宮城さんによると、それぞれニュアンスが異なる国歌を表現するために、ユーチューブなどで現地の演奏を研究し、現地の人が聞いても違和感がないように心がけているという。高宮城さんは「あまり気負わずに実力を発揮したい」と話した。

 コンサートマスターで安慶田中3年の森山鈴音さん(15)は「それぞれの国で音楽の印象が全然違う。国歌を演奏する責任も感じるけど、印象に残ってもらえるような迫力のある演奏をしたい」と意気込んだ。
 (古川峻)