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沖縄市での補給拠点整備へ予算化 北大東レーダー関連も 24年度の防衛省概算要求


この記事を書いた人 琉球新報社
補給拠点に設置される施設のうち補給倉庫のイメージ

 【東京】防衛省が2024年度予算の概算要求で、沖縄市の沖縄訓練場内に補給拠点を整備するための調査関連費を盛り込む方向で最終調整していることが21日、複数の関係者への取材で分かった。22年末に決まった防衛力整備計画で5年以内をめどに沖縄本島内に補給拠点を設ける方針が示され、23年度予算にも施設配置の基本検討費として2億円を計上している。

 北大東村への航空自衛隊の移動式警戒管制レーダー配備計画に関する予算も要求する方向で調整している。

 補給拠点は現在、佐賀県の陸自目達原駐屯地にある九州補給処が最西端で、南西諸島には大規模な施設がない。沖縄訓練場に補給拠点を設けることで、南西諸島で完結して戦闘を続けられるようにする狙いがある。

 防衛省は全国で取り組む自衛隊施設の強化の関連経費も概算要求案に盛り込んでいる。司令部地下化を予定する那覇駐屯地などが対象となる見通し。
 (明真南斗)