体力落ち、重い一眼から軽いデジカメに変わっても…撮り続け 石川真生「大琉球写真絵巻2023」那覇・沖縄


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写真について来場者に説明する石川真生さん=23日、那覇市久茂地の那覇市民ギャラリー

写真家・石川真生さんの写真展「大琉球写真絵巻2023」が、那覇市のパレットくもじ6階那覇市民ギャラリーで27日まで開催されている。自衛隊基地問題に揺れる宮古・八重山の人らを写した写真36点を展示している。

絵巻のようにつなげた特大写真を展示する「大琉球写真絵巻」シリーズは今回で10回目。これまでに発表した写真は253点に上る。

19年の首里城火災を機に、「首里王朝に征服され、重い人頭税に苦しんだ島の人たちの気持ち」を考えるようになったという。宮古や八重山で自衛隊基地反対運動に取り組む人たちを「きちんと見てこなかった自分を恥じて」島々に通うようになった。

今回は石垣駐屯地近くで暮らすパイン農家の家族や「基地いらないチーム石垣」の上原正光さんらを撮影した。石川さんは「この人たちが大好き。守らないといけない」と力を込める。

体力が落ち、つえを使うようになったが情熱は衰えない。昨秋から重い一眼レフカメラを軽いデジタルカメラに持ち替え撮り続けている。

写真展は午前10時から午後7時まで(最終日は午後5時まで)。入場料千円、高校生以下無料。毎日午後2時から本人のトークがある。
(伊佐尚記)