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沖縄の三大名花は? デイゴ、サンダンカ、オオゴチョウ <けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 皆さまは沖縄の花といえば何を思い浮かべますか? 南国を代表する花ではハイビスカスやブーゲンビリアが頭に浮かぶと思いますが、沖縄には「沖縄三大名花」と呼ばれる美しい花があります。

 まず一つ目は皆さんがよくご存じのデイゴ(梯梧)です。街路樹としてよく見かけ、鮮やかな赤色の花をつけます。1967年に県花として指定され、幹は軽く柔らかいことから琉球漆器の材料として使われています。またデイゴのよく咲く年は台風の多い年になるという言い伝えがあるなど、古くから県民の生活になじみのある花です。

 二つ目は赤色やオレンジ色の花を咲かせるサンダンカです。サンダンカは中国原産で、山丹という地名から漢字は山丹花と表記されますが、沖縄では1年に3回花を咲かせることから三段花とも表記されます。花の形状は2~3センチほどの小花で、房状に集まっているのが特徴です。

 三つ目はオオゴチョウで、他の二つに比べると庭園や街路樹などで目にする機会も少なく、なじみが薄いと思います。オレンジや黄色の鮮やかな花で、特徴である長い雄しべがチョウのように見え、オオゴチョウ(黄胡蝶)という名前の由来になり、浦添市の市の花木にもなっています。

 この三つの花に共通しているのが、原色に近い鮮やかな美しい色をしているという点です。沖縄の青い空とのコントラストがより美しさを引き立たせているのでしょう。海が観光資源として取り上げられることが多いですが、花もまた広く発信できる沖縄の魅力の一つです。ぜひ皆さまも目を向けてみてはいかがでしょうか。

(沖縄銀行与儀兼識名支店 又吉忍支店長)