【沖縄】沖縄市出身で沖縄尚学高校卒の伊礼雛子さん(25)が5月に米国のハーバード大学教育大学院を卒業し、修士号を取得した。リーダーシップと大学への貢献度に基づき、五つある修士プログラムの各クラスから1人が選ばれる「クラスマーシャル賞」も受賞した。卒業式では琉装に身を包み、トップで入場。歌三線を披露する場面もあり、沖縄をPRした。伊礼さんは「平和構築がコアという思いは変わらない。沖縄に貢献していきたい。私にしかできないことを見つけていく」と決意を語った。
8月に帰沖した伊礼さん。「一番の成果は仲間づくり。数十カ国から集まった人たちの100人以上と友達になった」と話す。
在学中に国際学生オフィスとの共同企画や、学生諮問委員会役員として学生の多様性に焦点を当てた文化フェスティバル、教育とアートを通してニューロダイバーシティ(神経多様性)について議論する学生イベント、クルーズ船を貸し切ったプログラム交流会などを主催し、学生同士が交流する企画を実施した。
「異なる分野の人たちが同じミッションを通して人間関係を築き、平和のためにもコミュニティーを構築することが大事だ。わくわくが絶えなかった」と振り返った。
今後について「私のアイデンティティー、バックグラウンド、教育トレーニング、仕事経験を踏まえ、私が生かされ成長し続けられることを見つけていきたい」と話した。
(中川廣江通信員)