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PAC3の展開延長「容認」 石垣市の中山市長が方針 米軍掃海艦の入港も「認める」


この記事を書いた人 琉球新報社
PAC3延長や米海軍掃海艦の入港を認める考えを示す中山義隆市長=28日、石垣市役所

 【石垣】北朝鮮の「衛星」発射に備え、石垣市南ぬ浜町の民間地に展開されている地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を9月15日まで展開延長する申請が防衛省から出ていることについて、中山義隆市長は28日の記者懇談会で、期間延長を容認する考えを示した。9月上旬に予定されている米海軍掃海艦の石垣港への入港も「認める」とした。

 PAC3の現在の展開地の使用期限は今月31日までで、9月から護岸工事が予定されていることを踏まえ「工事に支障のない範囲で認めていきたいと思う」と述べた。

 市長は北朝鮮が24日に打ち上げた衛星が失敗し、10月に再度発射すると表明していることについて触れ「(配備)延長の申請が出ている。調整中だが基本的には現在の場所での延長になると思う」とし、31日までに正式に認める考えを示した。

 米海軍掃海艦「パイオニア」が9月6~8日に石垣港に入港を予定している件についても、入港を「認める」とした。同港の「クルーズ船バースを使ってもらう予定だ」とし、生活物資などを乗せたコンテナなどの貨物を扱う場所ではないため「積み卸しには影響がない」とした。
 (照屋大哲)