日本が86―77でベネズエラに勝利 第4Qに劇的逆転勝ち パリ五輪出場を引き寄せる歴史的なW杯2勝目


この記事を書いた人 琉球新報社
3ポイントシュートを決め、ポーズをとる比江島慎

 沖縄市の沖縄アリーナで開催中のFIBAバスケットボールワールドカップ2023は8月31日、順位決定リーグO組の2試合があり、日本はベネズエラ(世界ランク17位)に86―77で勝利した。最終第4クオーターに最大15点差をひっくり返す大逆転劇を演じ、歴史的なワールドカップ2勝目を挙げた。順位決定戦の初戦に勝ったことで日本はO組の暫定首位につけ、パリ五輪の出場権が獲得できるアジア最上位に向けて大きく前進した。同じアジア勢の中国、レバノンも勝利し、アジア代表枠の五輪出場チームの決定は2日の最終戦までもつれることになった。

 >>>【写真特集 日本-ベネズエラ】沖縄アリーナの大声援も後押ししたドラマチックな熱闘を写真で振り返る

 日本は、前半からベネズエラのスリーポイントなどでリードされる苦しい展開で4Qを迎え、さらに残り8分で15点差をつけられた。だが、4Qだけで4本のスリーポイントを決めたフォワード比江島慎の活躍などで猛烈に追い上げ、残り時間1分55秒で逆転して試合を決めた。

 日本は順位決定リーグでフィンランド、ベネズエラ、カボベルデと同組。そのうち、1次リーグで対戦したフィンランドを除く2チームと対戦する。1次リーグで、アジア勢としては唯一、1勝しているため、2日午後8時10分開始のカボベルデ戦で勝利した場合、五輪出場を確実にする。

 一方、台風11号の接近に伴い、県などでつくる開催地支援協議会は8月31日と1日に予定していた奥武山の公式ファンゾーンと沖縄市、北谷町のパブリックビューイングの中止を決めた。2日以降は天候を見て、判断する