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最終盤での逆転劇「泣きました」 日本、格上のベネズエラを下す バスケW杯 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
日本―ベネズエラ 第4Qの日本の猛攻に盛り上がる日本のファンたち=31日夜、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 最終盤での逆転劇に、沖縄アリーナに熱狂の渦が巻き起こった。バスケットボールワールドカップで日本が格上のベネズエラを下し、今大会2勝目を上げた。この日も観客からの大歓声は途絶えず、試合の合間には「ハイサイおじさん」、勝利後には「唐船ドーイ」といった沖縄のメロディーが流れた。観客はカチャーシーを踊り、「(パリ五輪出場を)絶対信じている」などと力を込めた。

 浦添市から娘と来た渡久地敬義さん(43)は第4クオーターに立て続けにスリーポイントを決め、逆転勝利を導いた比江島慎選手のプレーに感動。「泣きました!」と大興奮の様子だった。

 会場案内のボランティア中に熱戦を見守った専門学生、楚南希来(ここな)さん(19)=うるま市=は「周囲の声援がすごかった。会場全体が一致団結している感じだ」と驚きながらも試合を楽しんだ。

 北海道から観戦に訪れた橋本魁さん(29)は「ベネズエラも強いチームだったが、日本が持ち味の40分間粘るバスケットを展開できた。沖縄アリーナの大声援が後押ししたと思う」と語った。パリ五輪へ大きく前進する勝利で、出場権は次戦で決まる。「次も絶対に勝って出場を決めてほしい。そうしたら(出場権を獲得できなかったら代表引退を宣言している)渡辺雄太選手は絶対に引退しないと思う」と強調した。
 (梅田正覚)