知花 亜美 
強い台風11号が宮古島地方に接近していることを受け1日午前、宮古島市や石垣市の漁港では、漁船をロープで係留するなど、台風対策に追われる漁師の姿が見られた。
宮古島市平良の荷川取漁港で午前10時から台風対策をしていた男性（70）は「台風6号が来たばっかりなのに、また11号が来て漁に出られない」と話す。荷川取漁港から2時間程度走らせた漁場でアカマチなどを狙っているという。男性は「一度台風が来たら、10日間は海に出られない。こればっかりはどうしようもない」と声を落とす。
別の漁師の60代男性は「今回は台風の影響は小さいようだが、船を陸揚げして係留した。家の台風対策もまだなので今からやらないといけない」と語り、足早に港を離れた。
台風11号は、1日正午現在、沖縄の南にあり時速15キロの速さで西北西に進んでいる。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。今後発達しながら西北西に進み、勢力を維持しながら2日にかけて宮古島地方に接近する見込み。3日正午までの24時間に予想される雨量は、多い所で宮古島地方で50から100ミリとなっている。
一方、2日から3日にかけて石垣島地方に接近する見込みで、2日昼前に石垣島地方に、2日夕方には与那国島地方に暴風警報が出る予想となっている。
（友寄開）
