強い台風11号は1日午後9時現在、沖縄の南の海上にあり、時速15キロで西へ進んでいる。沖縄気象台によると、八重山地方は2日昼過ぎに暴風警報が発表され、同日夜のはじめごろにも暴風となる見込み。台風は2日にかけて宮古島地方、同日から3日にかけて八重山地方に接近する見込みで、気象台は不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風や高波に厳重な警戒を求めている。
台風は8月31日の予想より南寄りに進んでおり、宮古島地方が暴風域に入る可能性が低くなった。ただ今後の進路などによっては暴風となる恐れがある。
2日に予想される最大風速は、宮古島地方が23メートル(最大瞬間風速35メートル)、八重山地方は23~30メートル(同35~45メートル)。暴風を抜けるのは、八重山地方のうち石垣島地方が3日未明から明け方、与那国島地方が同日朝から昼前にかけてとみられる。
沖縄地方の沿岸海域ではうねりを伴い宮古島地方は2日明け方、八重山地方は同日朝から大しけとなる見込み。八重山地方では、2日午後6時までの24時間に予想される雨量は多いところで50ミリ。
1日午後9時現在の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から半径55キロ以内は25メートル以上の暴風域となっている。
(小波津智也)