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さくらインターネット、那覇市にDX拠点 人材育成、新規事業の創出支援 沖縄


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さくらインターネットが開設した沖縄拠点の「サクラ・イノーベース・オキナワ」=1日、那覇市松山(提供)

 クラウドサービスのさくらインターネット(大阪、田中邦裕社長)は1日、那覇市松山にDX(デジタル・トランス・フォーメーション)人材の育成やデジタルイノベーション(革新技術)の創出を目指す沖縄拠点を開設した。ビジネス開発やスタートアップ(新興企業)支援などを手掛けていく。

 同社は北海道にデータセンターを整備し、多くの事業者を相手にデータ管理などのクラウドサービスを展開。クラウド事業の今後の成長戦略として「地方からデジタルの実装を進め、地方と都市の差を縮める」ことを掲げる。その中で、開業率や出生率がいずれも上位の沖縄に着目し、デジタル推進の適地と判断した。

 沖縄拠点は人材育成プログラムやイベント会場として使用するほか、社内外のビジネスや交流を図る場所として活用する。新規事業の創出や既存事業者へのデジタル化を支援することで市場の拡大を期待する。

 沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)や、うむさんラボ(うるま市)と連携。県が主導する「おきなわスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム」への加盟も決まった。担当者は「協力して沖縄のスタートアップを盛り上げていきたい」と力を込めた。
 (謝花史哲)