最高峰のプレーに興奮の10日間 バスケW杯、沖縄アリーナの全日程終了


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
全日程が終了して「ありがとう」の文字が表示された会場=3日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)
ドイツ―スロベニア ボールを奪い合うドイツのダニエル・タイス(左)とスロベニアのマイク・トビー=3日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 FIBAバスケットボールワールドカップ2023は3日、沖縄アリーナでの全日程が終了した。8月25日の開幕から10日間の大会期間中、試合会場や宿泊施設、パブリックビューイング会場などで、延べ4200人のボランティアが大会運営を支えた。県内の小中学生ら約1万人が招待を受け、世界最高峰のプレーを間近で体感するなど、世界規模のスポーツ大会は、沖縄の子どもたちに大きな夢と感動を与えた。

 沖縄アリーナで戦った日本代表は、得失点差などによって最終順位を19位となることが確定した。大会を通して、3勝2敗で史上初めての勝ち越しを果たし、自力では48年ぶりとなる五輪の出場権を獲得。日本のバスケットボール史に、沖縄アリーナでの熱戦は刻まれることになる。

 沖縄アリーナの最終日となった3日は、2次ラウンドK組のオーストラリア―ジョージア、スロベニア―ドイツの2試合があった。オーストラリアは100―84でジョージアに勝利。ドイツは100―71でスロベニアに勝利した。5日からマニラ(フィリピン)で行われる決勝トーナメントには、スロベニアとドイツが出場することが決まった。

 今大会の1次リーグの結果によって、アジア勢は日本を含む6カ国すべてが17~32位の順位を争う順位決定リーグへと回った。最上位の日本(19位)に次いで、他のアジア勢はレバノンが23位、フィリピンが24位、中国が29位、イランが31位、ヨルダンが32位の成績だった。