沖縄国際大学は8月から、無償で使える生理用品を構内トイレに常時設置する取り組みを始めた。経済的な事情などで生理用品の入手が難しい「生理の貧困」問題の解消に向けて、大学で生理用品を購入して補充している=写真。大学の担当者は「生理によって学ぶ機会を制限されず、快適に過ごせるようになってほしい」と取り組みの意図を説明した。
生理用品を設置しているトイレは構内3カ所。大学は今年4月7日~5月31日に、寄贈品の生理用品をトイレに設置して、利用状況と生理による悩みを調査した。利用者へのアンケートでは「生理用品の取り換えを節約する必要があり、取り換え回数を抑えたことで炎症した」という体験や、「友だちにも相談しづらい」といった声があった。
大学は寄贈品に頼らず独自で生理用品を購入し設置することを決めた。
(嘉数陽)