定期テストなどを自動で採点 那覇市立の全17中学校で導入へ 教員の負担軽減


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 那覇市教育委員会は、教員の負担軽減策として、市立中学校全17校を対象に、小テストや定期テストなどを自動で採点するシステムを導入する。1日に始まった市議会9月定例会に約280万円の補正予算案を提出しており、可決されれば年度内の導入を目指す。

 市学校教育課によると、生徒が書き込んだ解答用紙を専用のアプリを使ってデジタル化することで、教員による採点、集計時間を短縮することができるという。市の担当者は「中学校の教員はテストも自前で作成するなどテストに関する負担が大きい。採点業務を効率化することで負担軽減につながる」と話した。

 一方、県では2016年から同様の自動採点システムを導入しており、定期テスト以外にも高校入試で活用されている。

 那覇市は教員の負担軽減や働き方改革に向けて、今年5月に、古謝玄太副市長と山城良嗣教育長をトップとする「教育負担軽減タスクフォース」を立ち上げた。現在、負担軽減策の実施と並行して、教員などへのアンケートを通じて、負担となっている業務の洗い出し作業を進めている。
(吉田健一)