沖縄県中小企業家同友会の女性経営者部会は5日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で「第35回輝く女性経営者のつどい」を開いた。記念講演では、福岡同友会所属で住宅リフォームを手掛けるイエノコト社長の淀川洋子氏が「モノを売るのではなくコトを伝える時代」と題して、経営に必要な視点や同友会の強みなどについて紹介した。
淀川氏は建築業界について「成熟してきており、家を建てることへの付加価値が一緒の時代になってきた」と指摘。「暮らしの在り方を提供する事業の必要性を感じる」とした。
その上で「競争はしない」など、戦わない経営で「信頼や安心される存在」を目指し、家という「ハコ」を売るのではなく、暮らしというソフト面の「コト」を伝えることに力を入れた事業展開が成長につながったと振り返った。
また、地域と歩む経営を目指す同友会から学びが多かったとして「つらいことを相談できる仲間がいる」と支援の大きさにも言及した。
会では学生への「ネクストリーダー表彰」やグループワークなどもあった。
(謝花史哲)