琉球新報にJCJ賞 「台湾有事」巡る一連の報道 住民無視の防衛強化に警鐘


この記事を書いた人 Avatar photo 高江洲 洋子
JCJ賞を受賞した琉球新報の応募作品表紙

 日本ジャーナリスト会議は6日、優れたジャーナリズム活動に贈る2023年のJCJ賞に琉球新報の「『台湾有事』の内実や南西諸島の防衛強化を問う一連の報道」を選んだと発表した。日本の安全保障政策が大きな転換点を迎え、沖縄が米中対立の最前線に立たされる中、「台湾有事」の強調によって政府が危機意識をあおりながら憲法の専守防衛を逸脱した敵基地攻撃能力の保有をなし崩しで進めていることや、米国の要求に従って歯止めなく膨張する防衛予算などについて取材し、連載企画などで報じた。  

 JCJ大賞は鈴木エイト氏の「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」「自民党の統一教会汚染 山上徹也からの伝言」(いずれも小学館)が選ばれた。  

 その他のJCJ賞受賞作は次の通り。  

 小山美砂著「『黒い雨』訴訟」(集英社新書)▽「命(ぬち)ぬ水(みじ)~映し出された沖縄の50年~」(琉球朝日放送)▽「ルポ死亡退院~精神医療・闇の実態~」(NHK・Eテレ)▽「市民と核兵器~ウクライナ 危機の中の対話~」(同)